こちらは、熊野古道のメインルートとも言うべき中辺路。
紀伊田辺から紀伊山中を横切って、熊野本宮大社に向かう道です。
それに対して大辺路は海沿いを進んで熊野那智大社に至ります。
高野山から来て、途中中辺路に合流するのが小辺路ですね。
中辺路は、全部歩けばまる2日以上かかるルートですが、今回はその最後の部分だけ。
ホテルのクルマで伏拝王子まで送ってもらい、そこから本宮大社を目指します。
緩やかな下り、とのことでしたが、けっこう急なところも随所にありました。
途中、展望台に寄り道したりして、雨上がりの山道、充分に堪能することができました。
それにしても、誰もいない。
観光としては、なかなか難しいんだろうなぁ。
でも、それでいいのかもしれないとも思いました。
不便だからこそ成立するものもあるということ。
すべてに利便性を求めようとする営みは、大いなる存在の前では、意味をなさないのかもしれません。
よくわからないものは、きっとよくわからないままに、畏れるべきなのでしょう。