熊野古道を歩く その2 中辺路・伏拝王子


こちらは、熊野古道のメインルートとも言うべき中辺路。
紀伊田辺から紀伊山中を横切って、熊野本宮大社に向かう道です。
それに対して大辺路は海沿いを進んで熊野那智大社に至ります。
高野山から来て、途中中辺路に合流するのが小辺路ですね。

中辺路は、全部歩けばまる2日以上かかるルートですが、今回はその最後の部分だけ。
ホテルのクルマで伏拝王子まで送ってもらい、そこから本宮大社を目指します。
緩やかな下り、とのことでしたが、けっこう急なところも随所にありました。

途中、展望台に寄り道したりして、雨上がりの山道、充分に堪能することができました。

それにしても、誰もいない。
観光としては、なかなか難しいんだろうなぁ。

でも、それでいいのかもしれないとも思いました。
不便だからこそ成立するものもあるということ。
すべてに利便性を求めようとする営みは、大いなる存在の前では、意味をなさないのかもしれません。
よくわからないものは、きっとよくわからないままに、畏れるべきなのでしょう。

熊野古道を歩く その1 伊勢路・馬越峠越え

熊野古道にはいくつかのルートがありますが、
その中の東からのアプローチが伊勢路になります。
ただ、お伊勢参り隆盛の江戸時代にあっては、伊勢を超えて
熊野まで行こうという人はあまり多くはなかったんでしょうね。
どちらかというと、関西方面からの大辺路・中辺路・小辺路のほうが有名みたいです。
そんな伊勢路にあって、比較的有名なのは尾鷲の馬越峠越え。
尾鷲駅前からバスに乗って鷲毛まで、そこから2時間半かけて尾鷲に戻ります。
世界遺産登録の地域です。

ガイドブックには初級者向けと書かれてます。
なにをもって初級者というのかはわからないけれど、
決して楽な道のりではありませんでしたね。
キャラバンシューズ履いてましたが、スニーカーではちょっと、という印象です。

でも、ほとんど誰もいないというか、誰にも会わなかったなぁ。
おかげで、のんびり気持ちよく森林浴できました。

撮影は、例によってウェアラブル4Kです。
相当広角だから、ちょっと面白い画面ですね。